春先になると日本に渡ってくるツバメですが、冬の間はどこでどう過ごしているのか知っていますか?今回は冬のツバメについてお話します。
冬のツバメの滞在地
冬の日本には餌となる昆虫が減少するため、ツバメは海を渡っていきます。
では、どこにいっているのでしょうか?
主に、マレーシアやベトナム、フィリピン、インドネシアなど暖かい地域に生息します。
ツバメの体温は非常に高く、寒い地域だと命を落とす危険性があります。
なので、寒い日本で過ごすことは不可能に近いのです。
日本で冬を越すツバメ
そんな中、日本で冬を越すツバメもいます。越冬ツバメです。
軒下にねぐらを作り冬を越すのです。夜になって気温が下がると身を寄せ合って温まっている姿を見ることができます。
ハッキリとは解明されていないようですが、温暖化の影響で日本でも過ごすことができるようになったのではないか、シベリアからやってきたツバメではないか、と言われています。
越冬ツバメの羽が抜け替わる時、尾の短いツバメを見ることができます。
また、餌が冬は少ないために残念ながら餓死してしまうツバメもいるのです。
渡っているときの様子
ツバメは何千キロという距離を渡っていきます。陸のない海の上を飛んでいるので休憩など出来ないのではないか、と思われる方も多いようですが、実はしっかり休憩をとっています。
ツバメは目的地まで太陽を目印に渡っているので、太陽の出ている間しか移動ができないのです。
沈んだあとは海の上に流れている漂流物(流木、ごみ)にとまり休みます。
また、風を読んで進んでいるので、上昇気流に乗ったときは羽ばたかなくても進むことができるのです。
また、渡り鳥といえば集団で渡っていくのを想像しますが、ツバメは単独で渡っていきます。敵に見つかって襲われないようにするためです。
まとめ
日本が冬の間は海を渡って暖かい地域に生息する
越冬ツバメは日本で冬を越す
暖かい地域に移動する際、休みながら太陽が出るのを待って進んでいく
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