4月から7月にかけて暖かい場所を求めて日本にやってくるツバメ。
家の軒下に巣を作り、人の住む近くで繁殖をする貴重な野鳥です。
そんなツバメと人との関係はいったいどんなものなのでしょうか。
ツバメの言い伝え
昔からツバメが巣を作ると縁起がいい。と言われています。
ツバメは環境のいい所、安全な所を好んで巣作りを行うので、巣を作る場所として選ばれた家や建物はとてもいい場所だということです。
縁起が良いだけではなく、ツバメは人や家を選んではるばるやってくることから、ツバメが巣を作る家は火事にならない。
とも言われてきました。また昔は農作物が盛んな地域では、稲の害虫を食べてくれることからツバメは豊作の印としてとても大事にされてきました。
ツバメとって人とは
ツバメが人の住む近くで巣を作る理由はいくつか考えられます。
カラス、ネコ、ヘビなどの天敵から身を守るため
雨や風を防ぐため
夜でも明かりがあるため
体も小さくくちばしも短いツバメは戦うことが苦手な鳥です。そんなツバメにとっては人の近くに住むことが、自分やヒナたちを守るための手段なったのです。
人にとってツバメとは
ツバメにとっては人はボディーガードのようなものですが、人にとってはどうなのでしょうか。
昔は農家は特にツバメは虫などを食べてくれるのでとても大切にされていました。
また人の出入りが多い場所に巣を作ることからお店やさんからは商売繁盛の証として歓迎されてきました。
今は畑などが減りツバメが住みやすい環境も減ってきたかもしれませんが、かつてはツバメの存在に助けられた人間ですから、自然を守ることも考えていきたいものです。
まとめ
ツバメと人との関わりは昔からあり、人がツバメを大切にしてきたからこそ、今も変わらず人の近くに巣作りをしているのだとわかりました。ツバメにとっては生きる手段でもあり、人にとっては幸せを運んでくれる存在なのです。環境も変わりつつありますが、人間のちょっとした思いやりが、ツバメの繁殖を助けることにも繋がります。
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