ツバメなどの野鳥をむやみに捕らえて飼育することは、禁止されています。
しかし、ツバメの雛が巣から落下していたらどうでしょう?
ツバメの雛に、命に関わるようなケガなどがない場合、親ツバメは雛の鳴き声を頼りに、雛の居場所を見つけ、また餌を運ぶようになるといわれています。
ですから、基本的に人間に出来るのは、ツバメの雛が、天敵に襲われにくいところに置いてやり、その場から少し離れて、親ツバメが雛のところに戻ってくるか確認することでしょう。
それでも、致し方なく、雛を保護することになった場合は、まずはどうすればよいのでしょうか?
ツバメの雛の保護について
まずは、ツバメの体温の低下を防ぐための対策をとります。
綿や布を敷いてやり、すぐにペットショップなどに売っている、鳥用の保温グッズであたためてあげます。
ツバメの体温は、約40℃といわれています。
そして餌やり。これも、至急です。
ツバメの親は、一日に100回とも300回とも言われるくらい餌を運んできます。
しかもその餌は、飛翔する昆虫。
至急を要するので、昆虫の捕獲は後回しにして、まずは、すり餌とボレー粉、それにビタミン類の添加。これでお腹を満たしてあげます。
次の餌までに、昆虫の捕獲もがんばりましょう。
ツバメの雛が小さいうちは、アブやハエなど、大きくなってくればトンボなどの大きめの昆虫です。
とにかく野鳥の親役は、とても大変ですので、覚悟が必要なのです。
ツバメの雛の飼育
ツバメの雛の状態が落ち着いたら、各都道府県の鳥獣保護担当部署に相談することをお勧めします。
野鳥の飼育については、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護法)というもので、保護の目的であっても、届け出が必要なのです。
ツバメに限らず、野鳥の飼育は、非常に難しく大変です。
飛び方や餌の捕り方なども教えて、一人前の若鳥に育てるには、一人の知識では難しいと思います。
あなたに、ツバメの雛を飼育する固い覚悟があるなら、より多い信頼できる知識を集める必要がありますね。
まとめ
あなたが今もし、ツバメの雛を保護されているなら、大変な苦労をされていると思います。
いつか我が子のように苦労して育てたツバメの雛が、立派な若鳥に成長し、無事自然界に飛び立つ日がくることを、心からお祈りします。
あなたの苦労が、きっと報われますように…
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