ツバメなどの野鳥は、基本的には保護に許可が必要で、育てるのも難しいので、親ツバメが育てるに越したことはありません。
巣から落下したと見られるツバメのヒナも、天敵に襲われないように配慮し、親ツバメがヒナの声を聞きつけて、餌を運んできてくれるのを待つほうが賢明です。
しかし、親ツバメがヒナを見つけられなかったり、ケガをしていたりした場合には、人の心情的に保護してしまう場合も有り得ます。
今回は、もしツバメのヒナを飼育することになった場合、餌や温度管理はどうすればよいかということについて、ご紹介します。
ツバメのヒナの餌について
ツバメのヒナを保護目的で持ち帰るには、一人前の若鳥に育つまで、つきっきりでお世話をする覚悟をしっかり持たねばなりません。
ツバメの親は、一日に10時間以上も餌探しに飛び回っているのですから。
もし、その覚悟がないのなら、ツバメのヒナを保護した場所に、出来るだけ早く返しに行きましょう。
ツバメのヒナを保護した場合、20分〜30分おきに餌を与えなければなりません。
ツバメの餌は、自然界では親ツバメが飛びながら捕まえてきます。
ヒナが小さなうちは、ハエやアブといった小さな昆虫。そして、大きくなるとトンボなど、飛ぶ昆虫が主です。
しかし、人間にはなかなか難しいので、補助的にすり餌やボレー粉、それにビタミン等を添加します。
あくまでもこれらは補助的ですので、飛ぶ昆虫の採取も必須です。
うまく自分で食べられない間は、スポイトやピンセットを使い、喉の奥まで入れてやります。
温度管理について
鳥の体温は、人間より高めで約40℃くらいです。
普段問題がなければ、ヒナ達は巣の中で寄り添っていますので、保温されています。
ですが、1羽だけで囲いもないところだと、体温の低下が心配です。
保護した場合は、とにかくすぐに鳥用の体温保持のグッズを使い、保温してあげて下さい。
自動温度調整機などがあると便利です。
まとめ
自然界で親ツバメが世話をしても、事故や天敵に襲われたり、うまく発育しないということが多くあるのが現実です。
もし、巣から落下したツバメのヒナが、親ツバメに発見されることなく、致し方なく保護に至った場合に、お世話の甲斐なく亡くなったとしても、自分を責めないで下さいね。
それは自然の姿なのです。
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