ツバメが巣を作る時、人工物にしか作らないといわれるほど、私達の身近な場所に作り、子育てを行います。
これは、天敵であるスズメに巣を乗っ取られたり、ヘビやカラス、ネコなどの小動物に襲われないための知恵です。
しかし、身近にいるだけに、巣の作りがうまくいってなかったり、巣立ちのときに巣から転落したりと、ツバメのヒナが地面に落下している場面に遭遇する確率も、他の野鳥と比べて、ぐんとUPします。
今回は、そういったツバメを見つけた時の保護についての考え方や、法律的な問題について、ご紹介します。
ツバメの保護についての考え方
ツバメはの親は、ツバメのヒナが自分で飛べるようになり、餌を自分の力で確保できる若鳥に成長させるまで、きちんと子育てをします。
しかし、子育ての過程で、思わぬ事故が起こり、ヒナが巣から転落するということも、よくあることなんです。
こんな時、近くにいる人間が気付いたら、一体どのように対処すればいいのでしょうか?
ヒナを育てるには、一日100〜300回もの回数、餌をやらなければなりませんし、人間では、餌の種類や大きさ、量も、完璧には把握出来ていません。
また、飛び方の練習や餌の捕り方などを教えることもできません。
ですから、ヒナが巣から転落しているのを見つけても、安易に持ち帰ったところで、ヒナの命を救うのは、大変難しことです。
そこで、保護を実行する前に、ヒナを天敵に見つからないように茂みに隠したりして、様子を見守ってやって下さい。
もしツバメの親が近くにいるなら、ヒナの鳴き声を頼りに、親が餌を運んでくるはずです。
できるだけ、人間による保護より、親鳥に任せるほうが、生存率は高いのです。
ツバメの飼育許可とは?
ツバメのような野鳥を保護するには、許可を取る必要があります。
公益財団法人 日本野鳥の会のホームページによりますと、巣から落ちたつツバメのヒナを見つけた場合は、各都道府県の鳥獣保護担当部署に相談するといいそうです。
鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護法)により、野鳥は保護のために飼育する場合にも、許可が必要なんだとか。
まとめ
ツバメの保護に、役所での手続きが必要なんですね。
でも、そもそもツバメを保護しようと思った原因はきっと、そのツバメの子を見て見るフリできない、優しい心があったからですよね?
それなら、保護までの手順をきちんと守り、出来れば親ツバメが、最後まで子育てできるように、応援してげたいものですね。
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