沖縄県と千葉県南房総市にはそれぞれ、スズメとツバメという昔話があるのをご存じでしょうか?
方言の違いで言い方こそ違いますが、ほぼ同じ内容となっています。
その昔話ではツバメとスズメの食べ物が違うのは、どうやら神様のお告げによるものらしいです。
もし、興味があれば読んでみてください。
さて今回は、このツバメとスズメの違いを比較してみようと思います。
ツバメとスズメの特徴
実はツバメもスズメも同じスズメ目の鳥類なのです。
スズメはスズメ目スズメ科スズメ属に属する鳥でツバメはスズメ目ツバメ科ツバメ属に属する鳥です。
それぞれの特徴を分けて見てみましょう。
分布
スズメ
小笠原諸島をはじめいくつかの離島に生息していないところが存在し北海道、本州、九州、沖縄には生息しています。
地域に留まる個体が普通ですが中には、日本全国を飛び回る個体も存在しているそうです。
ツバメ
北半球で繁殖し、ほぼ日本全国に渡ってくると考えていいと思います。
秋口になると越冬の為、東南アジア付近まで渡りをします。
見た目
スズメ
全長は約14㎝くらいで頭が茶色、翼が茶色に黒の鱗模様があって目の周りと喉が黒で腹が茶色がかった白です。
尾羽は短くくちばし色は黒色です。
ツバメ
全長は約17㎝くらいで翼開時約32㎝です。
額と喉が赤、翼と頭部が青みがかった光沢のある黒で腹は白色です。
尾羽は長く燕尾型でくちばしは黒色です。
足の使い方
スズメ
両足でジャンプするように地面を歩行できます。
ツバメ
歩行には不向きです。
その代わり、天敵に追われたときの飛翔スピードは最高時速200㎞くらい出ます。
食性
スズメ
籾などをはじめとする穀物、昆虫や場合によっては生ゴミなど雑食です。
ツバメ
主はカ、バッタ、ミルワーム、ミミズ、ハエなどの昆虫類です。
天敵
スズメ
鷹やハヤブサ、カラスなどの猛禽類、猫や蛇、人間などです。
ツバメ
カラスや猫、蛇などです。
鳥獣法による保護
スズメ
鳥獣法で狩猟種に設定されているため、特定の場所において11月15日から2月15日の間であれば銃や罠を使用しない方法で誰でも捕獲することができます。
ツバメ
野鳥の為鳥獣法で保護されており捕獲すると罰せられます。
シンボルとして
スズメ
家紋としていくつか描かれています。
ツバメ
エストニア、オーストリアの国旗として描かれています。
また、国内でもいくつかの自治体で市町村の鳥とされています。
まとめ
同じスズメ目でもスズメが雑食なのと飼育できることは驚きでした。
実際の飼育で15年も生きた個体も存在するそうです。
そして、昔は焼き鳥にして食べていたらしいです。
今では需要も減って焼き鳥にして出しているのは少ないようですが。
実は伏見稲荷大社の辺りで食べれるそうですよ。
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