確かに、人からしてみれば、家の軒下や玄関などに巣をつくらるために鳴き声や糞の散乱などを理由に疎まれることも多々あるのではないかと思います。
特に小さなお子さんがいる家庭などでは、やっと昼寝してくれたのに鳴き声で起こされた。
夏場発生するダニが心配など経験されたことがあるのではないかなと思います。
今回は少し視点を変えてツバメの現状を踏まえながらお話をしていきたいと思います。
ツバメの鳴き声はうるさい?
そもそも、人間より全然小さいのに、なぜあんな風に鳴くことができるんだろうと思いませんか?
人間をはじめとする、ほ乳類は声帯が喉頭にあって、この膜を振動させることにより声が出ます。
対して鳥類は気管が気管支に分かれる分岐点に鳴管という器官があり、この中の複数の膜を震動させ鼓室と呼ばれる共鳴装置を介して声を出しています。
特にツバメなどスズメ目の鳥類は鳴管筋と呼ばれる筋肉が発達しており高度にユーモラスなさえずりをすることができるというわけです。
声の大きさで言うと、やはり一般には体の大きさが大きいほど声は大きくなるようです。
ですが、ツバメの場合この至近距離でということが問題でしょう。
対策として遮音シートを貼りたくってみるということにもいきませんから、少し難しいところですね。
できれば広い心で対応して頂けたらとてもいいと思います。
ツバメの減少
日本野鳥の会の調査によりますと都市部での営巣が困難になってきているそうです。
都市部と農村部の巣立ち雛の比較で、農村部4.3羽対し都市部3.9羽、4羽をきると生息数が減少する可能性があるそうです。
都市部と農村部の子育てに失敗した原因を比べると、「人間による巣の撤去」が都市部では農村部の7倍に達したという調査結果がだされていました。
また、神奈川県ではレッドデータに減少種として登録されており、環境省の行った調査では全国的にも減少傾向があり、また大阪府、石川県も独自の調査で減少の結果を出しています。
減少の原因は、
・カラスなどの影響。
・都市圏が増え農耕地が減った。
・糞などの理由で人間に巣を取り除かれる。
などが理由として挙げられます。
まとめ
ツバメは古くから益鳥として人と共存してきました。
確かに昔と比べてライフスタイルがまるっきりかわってきて、特に衛生面の問題など生活の習慣というものが、すごくシビアになってきてると感じます。
ですが、子育てをこんな間近で観察させてくれる野鳥も珍しいと思います。いなくなってからでは取り戻すのは難しいので、できる限り見守っていければと考えます。
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