何気なく身近にいるツバメは人間にとって親しみやすい鳥の代表ですが、夜になるとどこへ行って寝るのか、鳴き方に違いはあるのかと疑問が湧いてくることもありますね。
ツバメはどんな生態の生き物なのかを身近にいながらも知られていない面もあります。
孵化直後は親ツバメが巣にいる
ツバメの雛が孵化してすぐは赤裸の状態なので、親ツバメは巣で身体を温めて過ごします。
夜から朝にかけては気温が急激に下がることもあるのですが、日中でも親ツバメが残って温める日もあります。
概ね1週間程度まではこのように一緒に寝ます。
それから、雛が羽根で覆われるようになると成長して来ているので、巣の周辺やすぐ近い位置の木などに止まって寝るようになります。
ツバメの鳴き方次第で意味も異なる
何気なく聴いていると分かりませんが、近くにツバメが良く来たり巣作りをしていたりするとその鳴き声の違いがあることに気づきます。
まず、ジージーと鳴いているのは、雄が雌に巣を見せて雛を一緒に育てることを誘っている声です。
次に、チャカチャカと鳴いている時は、雄が雌を共寝の為に誘っている声です。
また、親ツバメがチュイと鳴いているのは、餌を運んできたことをまだ目の見えない雛に伝えるためのサインになります。
こうして成長した雛は、今度はジャージャーと鳴くようになり餌が欲しいことを伝えます。
この鳴き方を親ツバメは知り、鳴き声の大きい雛から順に餌を与えることで万遍なく行き渡らせようとします。
そして、猫や烏などの天敵がよりついていることを教えるためにツピーツピーと鳴くのですが周辺のツバメも集まって来て、天敵を追い払おうとします。
この鳴き声を聞くと雛も警戒心を持つようになります。
まとめ
一生懸命、雛を育てている親ツバメの夜の生態や、ツバメの鳴き声によってこのように様々な意味を持っている生態を知ると、生き延びるための術を持ち合わせていることが理解できますね。身近で観察できるチャンスがあれば、姿だけではなくツバメに影響を与えない程度に、鳴き声や行動をじっくり見ることも出来ますね。
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