ツバメのヒナは、巣で親から餌を貰っている姿が思い浮かびますが、それはほんの一時期だけです。
ここではあまり見かけないヒナが孵化してから大人に近づくまでの様子をご紹介します。
普段見かけるツバメが、巣立つまでの間、どんなことをしているかを知っていただきたいです。
孵化から巣立ちまで
ツバメの卵は産まれてから孵るまで約2週間ほどかかります。
ヒナ達の成長と日数の関係は気温や栄養状態によって変わることがあります。
孵化して一日目は、まだ目も開いておらずわずかな産毛が生えています。
頭は小指の先ほどの大きさしかありません。
産毛だけでは体温を保てないので親は卵のとき同様に保温します。
孵化4日目になると、普段はほとんど動きませんが親の帰りや音には反応します。
少しずつ親ツバメが保温する時間もかなり短くなっていきます。
そして孵化11日目には、目がしっかり開くようになり、羽鞘から羽が少しずつ延びています。
餌をねだって首をしっかり伸ばすようになります。
孵化18日目になると、また産毛は頭や背に残っていますがほぼ全身の羽毛が揃います。
翼の羽も揃い、ときどき伸びをします。
そして孵化20日目には巣立つ準備が整いあとはヒナの勇気次第で巣を離れ飛び立ちます。
巣立った後
巣立った後しばらくは、自分で餌を捕れないので巣にいる時同様に親から餌を貰います。
巣立ち1日目は巣立ち後、兄弟たちは巣から少し離れたところに集まって親の運ぶ餌を待ちます。
親が近づくと、留まったまま、あるいは飛びながら餌をねだって鳴きます。
巣だって5日後くらいになると、親は餌を与えるふりをして雛を飛ばせようとしています。
何のためかというと、飛びながら雛に餌を与えるためです。
飛びながら餌を貰うことができた雛はやがて親を追いかけつつ、自分で餌を捕ることを覚えていきます。
巣だって1週間たつと、親が徐々に巣から離れて給餌するため日中は巣にはあまり近づかなくなります。
巣立った直後は電線に留まるのも一苦労でしたが、場所を選ばなくなりました。
そして2週間後には、自分で餌を捕れるようになり嘴の口角部分が小さくなっていきます。
まとめ
ツバメのヒナの成長は人間の何十倍も早いことがわかります。
そして、親は巣で辛抱強く育て巣から飛び立って飛び方とエサの取り方を教えて、後はヒナを一人前と認め突き放すように自立をさせます。
人間も本当に見習わないといけませんね。
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