渡りの季節をむかえて、南の国から海を越えて姿を見せるツバメたち。
巣の中で親鳥からエサをもらうヒナの姿は、とても可愛らしいものですね。
また、家の軒先にツバメの巣が作られることは、昔より縁起が良いとされています。
ただ、海を越えて無事に巣を作ったからといって、安心することはできません。
なぜならば、巣やヒナを狙う外敵がいるからです。
巣をめぐる攻防
ツバメの天敵として代表的なのは、ヘビやネコ、カラスなどが挙げられます。
嗅覚が鋭く、壁を伝い巣のヒナや卵をねらうヘビ。
本能的に小鳥を狩りの対象としているネコの俊敏性とジャンプ力は、巣立ち前後の若鳥にとっては、大きな脅威といえるでしょう。
一番の天敵とされているのが、ハシブトガラスです。
頭の賢いハシブトガラスは、親鳥の隙をねらって、ヒナや卵を襲います。
これらの天敵以外にも、毎年のように巣をめぐる攻防をおこなっている相手がすずめです。
ツバメと同じく小型の鳥類にはいるスズメが、敵というと驚かれる方いるとおもいますが、毎年のように争いがおこなわれています。
すずめにとっては好条件?
ツバメの巣は、すずめの巣にとってちょうどよい大きさです。
人間社会に置き換えるならば、好物件の部屋、建物となります。
もしくは、巣が作られている場所は、すすめにとっても巣を作りたい場所とも考えられます。
これらの理由により、すずめによる攻撃が始まる訳ですが捕食することはありません。
卵やヒナを地面に落とすや巣そのものを落とす行動が見られます。
ツバメも防戦はしますが、すずめの勝利に決まるケースが多いようです。
親ツバメがエサを取りに出た隙をついて、卵やヒナを追い出し巣を乗っ取る場合もあります。
これに気がついたツバメが、すずめの巣と化した元自分の巣を壊しに来ることもあります。
巣を守る対策
ネコやカラスなど、ある程度の大きさのある外敵からツバメの巣を守る対応は可能でしょう。
しかしならが、同じくらいの大きさであるすずめの攻撃を防ぎきることは、難しいと思われます。
対処としては、巣の下の地面にクッションなどの緩衝材を用意するくらいでしょうか。
自然界のオキテといえばそれまでですが、どちらも生きることに懸命ということですね。
まとめ
昔からツバメは農益鳥、すずめは農害鳥といわれています。
農業国ならではでしょうが、ツバメはいい子、すずめはやんちゃな子というイメージがありますね。
どちらも生存本能に従っているのでしょうが、固まったイメージの払しょくは難しいものですね。
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