気温が暖かくなってくると、ツバメは豊富な餌のある日本に渡ってきます。渡り鳥なツバメは日本で巣をつくり、産卵し雛を育てるのです。そんな雛たちに均等に餌をあげるツバメですが、どのように雛の口に的確にあげているのでしょうか。
雛の食欲
大体4~6個の卵を産卵し、孵化してから親鳥は常に雛鳥に餌を与えます。これはヒナは非常に代謝が高いのですぐにお腹が減るのです。しかも1日ものを食べられない状態が続いてしまうと非常に危険な状態になるほどです。なので、何らかの理由で雛を保護した場合、警戒して口を開けない雛に対しては強制給餌といって無理やり口を開けさせて餌を食べさせたりもします。
餌を均等にもらう知恵
雛は大体巣に複数います。それぞれ均等に餌をもらうには、雛側にもルールがあり、お腹が一番空いている雛が真ん中に来て、一番おおきな口を開けて待てるのです。そして巣の中でローテーションして餌を貰います。雛はあまり目の見えない時から餌を貰いますが、そのときは自分たちの頭上で振動を感じると上に首を伸ばして餌を貰おうとします。目が見えてくるときちんと目視で親を確認することができるので親の姿を見ると口を開けて押し合いになるのです。
口を開けない雛の強制給餌のやり方
先述したように、ツバメはとても警戒心が強いので何らかの理由で保護しても餌を食べてくれません。特に巣からおちてしまった雛の場合は、長時間給餌を受けていないと脱水症状にもなっていますので弱っていて食べれない場合もあります。その場合は水分をくちばしの端っこの黄色い部分に濡らすようにつけてやると飲むことができます。量はいっきにあげずに一回一滴ほどでいいです。餌を与える時は親指と中指で顔を挟むようにし仰向けにしたら頭を固定し首を伸ばすようにして餌が気管に入らないように口の奥に差し込みます。そのときお腹を圧迫したりしないように気をつけましょう。
まとめ
皆が均等に餌を食べれるようにローテーションをしているところがとても頭の良さがうかがえるツバメですが、もし保護して強制給餌になる場合は注意しながら与えましょう。
今のあなたにおすすめの記事