ツバメの夫婦は、とっても仲良し。巣作りに始まって、子育ても夫婦協力して行います。

ツバメは、一度つがいになると、相手が亡くなることが無い限り、次の年も必ず同じカップルで子育てを始めます。

なんだかとても深い愛を感じますね。

今回は、仲良しのツバメの夫婦の子育てと、片親になるようなことはあるのかということについて、ご紹介したいと思います。

ツバメの子育てについて

ツバメは、春に南の国から、日本へ渡ってきます。

渡ってきて、巣を構える場所の下見をするのと平行して、気にいった相手を見つけてつがいになります。

巣の場所を決めると、さっそく泥や枯れ草などを使い巣作りを始めます。だいたい7〜10日かけて作る間も、夫婦協力して作り上げます。

巣が出来ると、共寝をし、メスは毎朝1個づつ産卵をします。だいたい5〜6個の卵の抱卵が始まるのですが、この抱卵もメスだけに任せるのではなく、夫婦交代で、協力して行います。昼間は、主にメスが抱卵することが多いようです。

およそ2週間くらいで、卵は孵化し、指の先程の大きさのヒナが誕生します。

ツバメの夫婦は、ヒナがかえると、こんどは餌運びに大忙しになります。

やはり夫婦が交代で餌を探しに行きます。ヒナには、アブやハエ、ユスリカなどの小さな昆虫を、飛びながら捕らえてきます。

ヒナが大きくなってくると、もう夫婦一緒に餌探しに行かないと間に合わないほど、ヒナの食欲は増大します。こうして、ツバメの夫婦は、一日に10時間以上もの時間、餌探しに飛び回るのです。

この忙しい合間に、巣の中をお掃除してキレイに保っているというのですから、私達人間も、見習わなければいけませんね。

孵化から20日くらいたってくると、さらに飛ぶ準備で、羽ばたきの練習が始まり、やがて巣立ちの時期がやってきます。

ツバメの夫婦は、餌を利用してリードしながら、今度は飛び方や餌の捕り方を教える先生にもなります。

こうして、ヒナだったツバメ達は、立派な若鳥となり、一人前になっていきます。

ツバメ 子育て 片親

片親になることは?

このように仲がよく、何事も協力して行うツバメの夫婦ですが、意図せず、片親になってしまうということは、あるのでしょうか?

答えはYESです。

ツバメ達は、人間の近くの安全な場所に巣を構えていますが、餌を捕りに出かけた先で事故にあったり、天敵に襲われたりすることがあります。

片親になってしまったら、子育てはどうなるのでしょうか?

ツバメは育児放棄は、よっぽどのことがない限りしませんが、片親になるということは、夫婦協力して子育てを行うツバメにとっては、大変な事態で、つがいのどちらか一方でまかなえる間はいいのですが、そうでなくなった時、育児放棄するケースがあります。

育児放棄に陥ると、ヒナは残念ながら生きてはいけません。

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まとめ

ツバメのつがいは、人間がうらやむほど仲が良くて、夫婦として完璧です。

でも、やはり自然の中で生きるかぎり、時として悲しい現実も存在するのですね。

厳しい自然の中で、たくましく育ったヒナをみると、本当にツバメの夫婦を褒め称えたい気持ちになります。

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