春、になるとツバメが一生懸命巣作りをしている光景をよく見かけます。
あの巣はどのような材料でできているのでしょうか?
高級食材のツバメの巣と同じなのでしょうか?
ここではツバメの巣の材料についてご紹介します。
ツバメの巣の材料
日本で巣作りをしているツバメの巣の材料は、泥とわらを使用していることがほとんどのようです。
作り方をご紹介します。
巣の作り方
巣作りはオスとメスが協働で行います。
巣材は泥とわらです。
泥とわらだけでは日にちが経って乾いてしまうと、巣はボロボロに崩れてしまいます。
丈夫な巣を作るため、ツバメは口の中で泥にわらを混ぜ、さらに自分の唾液を加えて捏ね上げます。
これを運んで壁に塗りつけていくようです。
イネや麦のわらの他に、枯草もよく使用するようです。
また、落ちていれば馬の毛を使用することもあり、最近ではナイロン製の釣り糸を使用することをあるそうです。
なぜ泥を使うのか?
泥を使って巣作りをする鳥はとても珍しいようで、ツバメの仲間以外で泥の巣を作るのは、南米に住んでいるカマドドリという鳥くらいのものだそうです。
カマドドリの巣は雨にぬれても壊れないのですが、ツバメの巣は雨に濡れると壊れてしまうそうです。
雨の当たらない場所にしか巣を作れないなんて、不便ですよね。
なぜわざわざ泥を使って巣を作るのでしょうか?
実は、ツバメの祖先はショウドウツバメという砂質の崖に穴を掘って巣を作る鳥と共通の祖先をもっているようで、この砂質の崖に巣穴を掘っていた祖先の習性を引き継いでいるから、泥を巣の材料として使用しているようです。
高級食材のツバメの巣との違いは?
日本で巣作りをしているツバメの巣は、泥やわらが多く混ざっているので食べられないようです。
しかし、アナツバメ類の一部は、泥やわらなどを全く使わず、ほぼ100%唾液で巣を作るので、食用に出来るようです。
少し前まで海藻と唾液で作られていると思われていたようですが、実際には海藻は含まれず、空中に浮遊しているわずかな羽毛が使われているだけで、あとは唾液を固めたもので構成されています。
ツバメの巣の薬効
ツバメの巣の薬効は、滋養強壮、体質改善、肺機能回復、喘息、咳、痰などに効果があります。
ツバメの巣の成分
ツバメの巣の成分は、水溶性タンパク質が60%、多種のアミノ酸と水分が10%、他に繊維質、炭水化物と少量の脂質、さらに、カルシウム、ビタミンB1、カリウム、リン、ヨウ素などのミネラルが含まれているそうです。
まとめ
ツバメの巣の材料は泥とわらです。
アナツバメと違って泥やわらがたくさん使用されているので、食べることはできません。
泥を多く使用しているので雨や水に弱いので、巣に誤って水をかけたりしないよう気をつけてあげてくださいね。
今のあなたにおすすめの記事