春、4月くらいになると越冬を終えたツバメが繁殖のため東南アジア方面から日本各地に渡来してきます。

その頃になると、電線にとまってさえずっているツバメの姿をよく見かけるのではないでしょうか?

またその頃からさえずりとは別にジージーとひときわ大きな声で鳴くツバメを見かけるようになります。

今回はそんなツバメの数ある鳴き声の中でジージー鳴きに焦点を当ててみたいと思います。

ツバメの渡来する目的

ツバメは3月上旬から4月になると、越冬地である東南アジアの国々や台湾から豊富な餌や繁殖を目的に日本の九州から桜前線のように順次、渡来します。

これは恐らく、東南アジア方面では雨期に入り東京の同じ時期のおよそ倍くらいの雨が降るため餌が取りづらくなることが考えられます。

ツバメは単独もしくは少数で渡来する為、日本に着いた時にはまだカップルになっておらず、まず雄の仕事は求愛してお嫁さんをもらうことから始まります。

ツバメは一夫一妻制で無事カップル成立を果たしてから、雄雌共同作業で巣作りを始めます。

ツバメ 鳴き声 ジー

ツバメの求愛行動

ツバメは渡来して付近を飛び回り、巣作りに適した環境の場所を探します。

例えば天敵対策として人間の住んでいない家には巣を掛けないですし、火を出す家には巣を掛けないことは古くからの言い伝えのなかで語られています。

適合した場所を見つけた雄はさえずり鳴き「チュチュルチュルチジー」と鳴き雌を呼び寄せ、他の雄を寄せ付けない鳴き方をします。

そこで、雌が来てくれたら「ジージー」と鳴き、雌の興味を引きます。

うまく興味を引きカップルとして成立したら巣作りを開始します。

ジージー」という鳴き方ですが、雛の鳴き方のまねをして母性本能をくすぐって興味を引いているんではないかという見解もあります。

確かに雛の餌をねだる鳴き方は

ジャージャー」と一際大きい声で鳴くことが確認されています。

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まとめ

ツバメは気がついたら巣を作り始めている印象が強いですが、マイホームを建てる前にやらなければならないことはちゃんとやってるんですね。
ですがカップルが成立しても、その後の雄同士の雌の取り合いも頻繁にあるようです。そのまま巣立ちまでいってほしい所ですが、これが子育ての苦難の始まりということでしょうか。

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