つばめは巣立っても巣に戻ることがあります。巣立ちに失敗したのでしょうか?
天敵に怯えて帰って来たのでしょうか?ケガをした?
心配ですね。その点について述べてみます。
巣立ち
はるばる南方の方から「子育て」の為に飛来し、人家に営巣し、卵を孵します。
孵化した子つばめは親の給仕を受け、成長し巣立って行きます。
しかし巣立ったとは言え、餌を取るのも飛行もまだまだ半人前です。
独り立ち出来るようになるまでは、ちょくちょく巣に戻ってくるそうです。
親元を離れ一人暮らしを始めたばかりの学生が実家に母の味恋しさに帰ってくるような感じでしょうか?
巣に戻って一晩寝て元気をとりもどした子つばめは、朝から訓練に戻ります。
親つばめはそんな子つばめを早く独り立ちさせるため、自立を促します。
子つばめが自分の力で餌を取り、飛び立てるように成る為に敢えて厳しくするのです。
いくら子つばめが親を求めて鳴いていても、決して自分から子つばめを助けることはありません。
遠巻きに子つばめを見守りながら自分の羽で飛び立てる日を待っています。
甘やかしてはいつまでも自立出来ない。
つばめの育児方針は過保護では無く、大変厳しいものです。
しかしこの訓練に耐えられないものには、遥かかなたのフィリピンやオーストラリア北部までの飛行は無理なのですね。
厳しい「渡り」の事を思っての厳しさだといえます。
そうした訓練を繰り返して、やっと自分で飛び立てるようになります。
まとめ
以上のように子つばめの巣立ちと戻って来るのは何故か考えて来ました。
最近では自分の子供ですら叱れない甘い親が増えていますがつばめの方がよっぽどか育児を解っているような気がします。
過保護は本人の為にはならないですね。
子つばめが道に落ちていても人は手を貸してはいけません。
どこかで親が見ていて助けに来るかもしれないので遠巻きに見ていて下さいね。
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