ツバメの巣から雛が顔を出している姿を見ると、元気に成長して欲しいという気持ちになるものですが、巣立ちの時期は必ずやって来るので、やがて姿を消してしまうのですが、巣立ちの後にはどこへ行くのでしょうか。
巣立つのはすべてではない現実
ツバメは、3個~7個を産卵しますがそれらがすべて巣立つようになるまで成長するということはほとんどありません。
雛が巣から落下、カラス、猫、ヘビなどの天敵に襲われることによって亡くなってしまうこともあります。
しかも、一日1個のペースで産卵をするので、後になって産卵された個体は生育が遅くなってしまうために巣立つことなく亡くなることもあります。
巣立ち後も危険がいっぱい
また、ツバメは巣立った後も飛び方がまだ完全ではないために、カラス、ワシ、ハヤブサ、トンビの標的にされることも多くなります。
そのため、生まれてから渡りの季節を迎えるまでに生き残れるのは、十数パーセントと言われているほどです。
それほどに、生まれながらに生存競争が激しいのがツバメの世界です。
巣立ち後の親鳥になるまで
生まれた場所から、渡りをして目的地に到着する頃には、餌を捕る方法、天敵から身を守る方法、長い旅を飛行する体力も備わるので成長しています。
そこで、また巣を作り産卵、子育てをして親鳥になっていきます。
このサイクルを1年のうちに2回行うのが普通です。
このようにして親鳥になるのですが、平均寿命は1年半程度と意外にも短い一生になります。
まれに、長生きできているツバメも確認されていますが、生まれた時から過酷な試練を繰り返さざるを得ないために短い一生になっているとも言えます。
まとめ
このようにツバメが生まれて巣立った後にも、目的地まで到着するのには過酷な試練があるのが分かりますね。身近なツバメですがこんな試練を繰り返して命を繋いでいることを知ると、これまでよりもツバメに対しての見方も変わって来るのではないでしょうか。
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