傷ついたツバメのヒナを保護した際に餌として何をあげていいのかわからずハトにあげるようなパンを与えてみようと思いました。しかし、食べてくれません。どうやったら食べてくれるのか調べてみました。
ツバメの特徴
ツバメは渡り鳥なので飛ぶことにたけていて、体の割に翼が長く何千kmの長い渡りにも適応できる体をしています。
翼はブーメランのような形をしていて急旋回が可能です。
また、急上昇や急下降など多彩な動きで軽やかに飛び回ります。逆に足は弱く歩くことはできません。そのため巣作りの材料であるドロ集め以外で地上に降りることは滅多にありません。
ツバメは空中に適応した体をいかして、空中で捕らえられる羽虫だけを食べます。
ツバメの餌の特徴
ツバメは肉食なので昆虫を食べます。
特に飛びながら捕まえられる羽虫しか食べません。
野生ではトンボ、蛾、ハネアリ、アブ、ミツバチやヨコバイ等飛翔昆虫を食べています。
もし、ツバメを保護して飼育しなくてはいけない状況になってしまったら、自然で食べていた餌と同じような生きた虫を餌として与えるのが一番です。ツバメは肉食なので決してパンや穀類、果物は与えないようにしましょう。
保護したツバメが野生に帰ることを想定した餌をあげることが大切です。長期間保護するときには栄養が偏らないように餌をあげなくてはいけません。
パンや水をあげてはいけない理由
鳥といえばパンくずやお米などをついばんでいるイメージがあると思います。
そこで、ツバメを飼育するさいにもパンやお米をあげればいいと思ってしまうかもしれませんが与えてはいけません。
野生では生きた虫を食べているのでパンや穀類は食べられません。
保護されたツバメは与えられた餌しか食べるものがないのでパンや穀類も与えれば食べるかもしれませんが、パンや炊いたご飯は食道にあるそ嚢という器官に炎症を起こさせる原因になります。
また、牛乳や生のお米はツバメには消化できません。
また、ツバメは野生での水分補給は親鳥の唾液や虫からとる程度なので特に水を与える必要はありません。
どうしても必要なときはくちばしのはしに付けて自分でなめさせるようにしましょう。
口を開けさせて飲ませた場合気管に入ってしまい命に関わることになります。
まとめ
ツバメを一時的に保護して飼育することになった場合、しっかり栄養のある餌を与えて野生に還してあげたいものです。そのためにはツバメの生態をよく理解して正しい餌を与えて元気にしてあげられるようにお世話してあげましょう。
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