ツバメが飛びかう姿を目にして、季節の変化を感じる方もいるでしょう。
遠方より海を越えて、はるばる日本まで子育てにやってくる、ツバメは以前から縁起の良い益鳥として知られています。
縁起が良いとされる理由はどのようなものでしょうか。
また近年、姿を見ないや来なくなったとの声も聞かれます。
ここでは、ツバメの縁起と来なくなった理由について見ていきましょう。
縁起の由来と来なくなった理由
越冬ツバメと呼ばれ、渡りをおこなわず日本で冬を過ごす個体もいますが、一般的には春の訪れと共に姿を見ることができます。
この春の訪れは、米を作りはじめる時期とかさなり、農耕を基盤とした日本においては、縁起の良い鳥です。
古来より益鳥されてきましたが、最近では姿が減少しています。
ツバメが来なくなった理由は、さまざまですが住居や人との関わりに変化が起こったためと考えられます。
害虫を捕食する習性
米などの穀物ではなく、害虫を捕食する習性と家の軒先など人の近くに巣を作るため、米作をはじめとする農村を中心に農益鳥として扱われました。
そのため、ツバメが来ることは縁起が良いとされ、巣を壊したり、ツバメやヒナを捕えることは意図的に禁じました。
来なくなった理由
来なくなった、減少している理由としては、巣を作るための家や軒先の環境変化が挙げられます。
家の作りが変わり、軒先がなくなったこと。
壁に泥や汚れが付かないようにした防汚加工の開発により、巣作りが難しくなっているためです。
くわえて、巣周辺のフンの汚れが現在では問題となり、卵やヒナが居るにも関わらず、巣を落とす排除するケースが多いことも、ツバメ減少の原因として挙げられます。
まとめ
ここまで、ツバメの縁起と来なくなった理由について見てきました。
かつて益鳥として、縁起の良い鳥とされたツバメですが、現代社会においては迷惑を与える鳥としての認識が広まっています。
農耕社会から大きく変化はしていますが、共存する意識も持ち合わせたいものですね。
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