春の到来と共に日本へやってくるツバメ。
南の国から海を越えて繁殖のために来るわけですが、不思議なことに何千キロも離れた場所から、迷うことなく巣作りに訪れます。
また、日本人がツバメに持つ独特なイメージはどこからくるものなのでしょうか。
ここでは、ツバメの持つ謎や不思議についてご紹介します。
渡りの不思議やイメージの謎
暖かい場所と寒い場所を行き来する鳥の行動を渡りといいます。
ツバメもこの行動をおこなう渡り鳥で、日本が冬の間は南国で過ごし暖かい春になると戻ってきます。
あの細い体で長距離を飛べる能力自体が謎と呼べますが、不思議なのは向かう場所の方向や方角を知る能力です。
人の近くに巣を作るため身近に感じられるツバメですが、他にも身近にいる鳥にスズメがいます。
昔から不思議なことに、ツバメは良い鳥の益鳥とされ、スズメは悪い害鳥とされています。
これはどのような理由からなのでしょう。
迷わず飛べる不思議
日本で冬を越す一部のツバメを除き、日本が寒い時期にはフィリピンや台湾などに移動し、暖かくなると日本へ移動します。
この2000~3000kmにも及ぶ移動距離の方角をどのように知っているのでしょう。
移動や渡りについてはさまざまな研究がすすめられており、移動する際の地形などを記憶しているという説もありますが、太陽の位置で方角を知るという説が有力とされています。
人も太陽の位置で、おおよその方角を知ることができます。
ツバメが目的地に向かう時間帯は、日中の太陽がでているときです。
昇っている太陽の位置で方角を知る説には説得力がありますね。
イメージの謎
日本では昔から、ツバメは益鳥でスズメは害鳥と呼ばれています。
これは、日本が米などの穀物が主体で栄えた国だからです。
スズメは米などを食べ農耕に被害を与えますが、ツバメは穀物を痛める害虫だけを食べます。
このため、ツバメがくると良いことがあるというイメージが定着しました。
また、人の近く多いところに巣を作るため、縁起をかつぎ繁盛につながる鳥としてイメージもあります。
まとめ
ここまで、ツバメの持つ謎や不思議について紹介しました。
いろいろな研究や調査はおこなわれていますが、まだまだ謎や不思議がたくさん残っているようです。
また、日本人だけがツバメに特別な思いがあるように感じますが、物語や童話、エンブレムに用いられるなど、海外においても身近な存在のようですね。
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