春になると繁殖のために日本へ渡ってくるツバメ。
繁殖の時期はいつ頃なのでしょうか?
また、繁殖の回数は一回だけなのでしょうか?
ここではツバメの繁殖の時期と回数についてご説明します。
ツバメの繁殖の時期は?
ツバメの繁殖の時期は、ツバメが日本へ渡ってくる4月から7月の間のようです。
繁殖期間の詳しい説明をします。
- 巣作り
日本に来るとさっそく巣作りを始めます。
巣は民家の軒先など人の出入りの多い場所を選び、泥やわらを唾液で固めたもので作ります。
巣作りにかかる期間は、古巣を利用する場合は3日程度、一から巣を作る場合は1~2週間ほどかかるようです。
- 産卵
4~7月ごろに産卵し、卵は3~7個で1日1卵ずつ産卵します。
卵は2週間ほどで孵化します。
子育ての始まりです。
親ツバメは餌となる虫を探して飛び回り、ヒナに運びます。
子育ての日数は20~24日程度のようです。
- 巣立ち
卵が孵化してから20日程度で巣立ちになります。
1回目の繁殖の成功率はだいたい50%と推測されています。
ツバメの繁殖の回数は?
ツバメは一回の渡りで1~2回繁殖をするようで、多くの個体は2回繁殖をするようです。
低緯度では3回繁殖する個体もいるようです。
また、通常1回目の産卵場所と2回目の産卵場所は違うようです。
巣立ち後のヒナはどうしているのか?
一度の渡りでだいたいの個体が2回繁殖をするのですから、最初のヒナ達はどうしているのでしょうか?
この最初のヒナ達は、巣立ち後数日間はヒナ同士一緒に行動し、電線などに止まって親鳥から給餌を受けます。
また、巣立ち後1~7日間は巣に戻って寝ますが、1~2週間たち、自分で餌が捕れるようになると、ヨシ原などに集団ねぐらをとるようになり、10月中旬ごろから南へ渡っていくようです。
まとめ
ツバメの繁殖の時期は4~7月で、多くのツバメが2回繁殖を行うようです。
中には1回や3回の個体もいるようです。
繁殖後はヨシ原などに集団ねぐらを形成して10月ごろまですごし、南へと渡るようです。
集まりはしますが、渡りはあくまで個々で行うようですよ。
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