毎年春くらいになるとツバメがやってきて気づくと巣が出来ていて、ヒナが鳴いているというのを見かけます。
そこで、ツバメが巣を作り始めてからヒナが巣立つまでどのくらいの期間かかるのか調べてみました。
ツバメの飛来
春先4月くらいからツバメが繁殖のために日本にやってきます。
日本にやってきてまず始めにするのはパートナー選びです。
ツバメのオスが先にやってきてメスを迎えます。
オスのプロポーズを受け相手を決定するのはメスの方です。
メスツバメがオスツバメを選ぶポイントは尾羽の長さにあります。
ツバメは一度つがいを形成するとどちらか一方が死ぬまでつがい関係を維持すると言われています。
つがいが形成されると次は巣作りです。雨に濡れない人気の多い場所を選ぶようにして営巣します。
材料には泥に枯れた藁イネ科植物の茎や葉をおり交ぜて唾液でお椀型に固めて作ります。
両側にはイネ科植物の茎や葉、羽毛などが敷かれます。
巣作り4日目くらいから交尾が見られるようになり、巣が完成するといよいよ産卵です。
ツバメの産卵から孵化
ツバメは1日に1個ずつ朝のうちに産卵します。
1回の繁殖で3~6個の卵を産みます。
最後の卵を産み終わるとメスのツバメが主になり昼夜通して抱卵します。
抱卵というのは産卵後親鳥が卵の上に座って温める行動のことを言います。
ツバメは卵の数が揃ってから一斉に抱卵するので孵化する時期が産卵の時期に左右されません。
鳥は一般的にメスが卵を温めますがツバメはオスとメスが交互で温めます。
分担率は9対1でメスの方が多いですが、オスも卵を温める珍しい種類の鳥です。
卵は抱卵を始めて約13日ほどで孵化します。
孵化後まもないヒナには毛が生え揃っていないので体温調節ができません。体温が下がるのを防ぐために温め続けます。
子育てから巣立ち
ヒナが孵化すると今度は子育て開始です。
巣にはギュウギュウ詰のヒナたちが一斉に口を開けて餌をねだります。
卵からヒナが生まれて巣立つまで大体20日程度ですが、この時のヒナはまだ自分では餌が捕れないので親元からは離れません。
親鳥に餌をもらいながら、親鳥が餌を取る様子を見て自力で餌が捕れるように見て学びます。
実質的な巣立ちは自力で餌が捕れるようになってからになります。
まとめ
ツバメは渡り鳥で春から秋までの短い期間の中で飛来し、巣作りし、産卵し、子育てをしてまた冬が近づいてくると越冬地を求めて渡って行きます。ヒナは孵化後完全に巣立つまで大体1ヶ月くらいなのでどんどん成長していきます。人間を恐れることのない鳥なので近くに巣があるなら観察してみるのもいいかもしれません。
今のあなたにおすすめの記事