巣づくりをして軒先などでツバメが雛を育てている姿を見ると、何とかして無事に成長してもらいたいと思いますね。
しかし、そう思うあまりにツバメの巣を観察していると、親は雛がいる間にもいなくなることがあります。
こうした行動を見ていると、人間で言う育児放棄をしたのではないかと気がかかりになりますが、実はこれにはわけがあるのをご存知ですか。
ねぐらに戻る親鳥
雛が小さい間は別ですが、ある程度の大きさになると親鳥は巣に戻ることをしなくなります。
昼間はしっかりと給餌をしているので問題ないのですが、いなくなる時間を見つけてしまうと気になってしまうのも当然ですが、ねぐらに帰って寝る習性があるので、朝にはまた戻って来ます。
人間からしてみれば、雛を放置してどこかへ出かけたままだと思える行動に見えますが、これは当たり前の行動なのです。
巣はあくまでも子育ての場所
ツバメにとって巣と言うのはあくまでも子育ての場所です。
それを理解しているので、親子が一緒に暮らせるほどの大きさがある巣を作らないわけです。
しかし、ねぐらに帰る時だけではなく、雛の巣立ちを前にしている時期にも、親鳥は側にある電線などに留まって雛の様子を観察しています。
こうなると、だんだんと親の行動を真似て雛も電線にまで留まっていられるようになるので安心です。
巣立ちの時期を観察しているとこのような光景に巡り会えることもあるので、楽しみが広がります。
まとめ
最寄りでツバメの巣に雛がいるのを発見すると、大きく育ってほしいと願うものですが、そんな心に反して親鳥は夜間になるとねぐらへ帰ってしまうのですが、これも習性であり巣立ちが近いことの現れです。日中でも親鳥が巣から離れた位置で見守っていることもあるので周辺も観察をしてみましょう。
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