ツバメが玄関先などで巣を作り始めることがあり、ツバメがやって来ることは縁起の良いことと考えられているので、暖かく見守っていることも良くあります。
しかし、人間がいるところにわざわざ巣を作るのはどうしてか不思議に思ったことはありませんか。
人間はツバメに愛着を持っていることも多いのですが、ツバメも人間に親しみを感じているのでしょうか。
人間を天敵の脅威として利用する
ツバメが人家の近くに巣を作るのには、人間を警備員として利用しているのも一つの理由です。
ツバメも人間は苦手ですが、巣の中の卵、孵化した雛を守るためには天敵から襲われないようにしなければならないので、それらの天敵にとって人間が脅威に感じることを利用しています。
人間の出入りがある人家なら、天敵が近づきにくくなることをツバメは知っているわけです。
それほど、巣を守ることに執着しているわけですね。
なぜ高い所に作るのか?
人間を天敵の脅威として利用するものの、ツバメ自身の人間は怖い存在です。
そのために巣を作るとき人間の手が軽く届かないところに作るようにしています。
ですから、人間にとってまるで親しみを込めて玄関先に巣作りをしているかのように見えても、ツバメにとっては警戒できる距離を保っているわけです。
あまりに近づいて巣を見るような行動を起こすのは、ツバメにとっては嫌な行為ですのでかなり警戒されることもあります。
雨を防ぐために軒下に巣を作る
また、もう一つの理由としてツバメの巣の素材は土でできているので雨には弱い性質になっています。
ツバメは土を自らの唾液でこねて巣を作っていくわけですが、雨にはなす術がありません。
そのため、人家の軒下なら雨を防ぐことができるのでツバメにとっては願ってもない巣づくりの場所になります。
まとめ
ツバメが人家に巣を作るのには、いかに巣を守るかという共通の目的があるのが理解できたでしょう。それだけに、人間もツバメの巣を見つけても、可愛らしい雛の姿や親の行動は、出来るだけ危険だと感じさせない程度の距離で見守るのが賢明だと言えますね。
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