もし自分の家の軒先にツバメの巣ができたら、微笑ましい気持ちになりますよね。

巣作りが開始されて無事に出来上がり、卵ができてヒナが孵り、子育てが始まって、やがて巣立つ。一連の様子を、温かく見守ってあげたいです。

そういえば、民家に巣を作るツバメは、他のツバメと助け合っている様子を見たことがなければ、群れをなしているところも見たことがありません。

一つの夫婦が独立して、単独で子育てを行っているように思えます。

他の鳥。スズメやカラスなどは、よく群れをなしているけど……。

同じ種の鳥同士、皆で助け合って生活した方が、子育ても捗るのではないでしょうか?

今回は、単独で子育てをするツバメについて調べてみました。

ツバメ 巣作り 抱卵

ツバメは役割分担をしながらも、柔軟に巣作りや抱卵を行っている

勿論、ツバメの中には、集団で生活をする種類もいます。

高級食材になるツバメの巣。この巣を作るツバメの仲間は、集団で岸壁などに巣を作ります。

ですが、日本で馴染みのあるツバメは違い、集団を離れ、つがい=夫婦で、単独に巣を作ります。

稀に、同じ民家にいくつかのツバメの巣があることがありますが、多くても二つから三つ程なので集団とは呼べないものですし、本当に稀なことです。

そしてツバメは、一夫一妻制をとっています。

核家族化が進む現代、一夫一妻制というところも、人間社会と近しい部分を感じますね。

従って、ツバメは夫婦で力を合わせて巣を作り、子育てもしていくことになります。

巣は近くの泥や草などを集め、唾液で塗り固められて出来上がっていきます。

これは夫婦が共同で行います。巣が出来上がると、メスは卵を産みます。

卵が産まれると始まるのが抱卵です。

抱卵とは、卵が孵化するように懐で温めることをいい、適切な温度と湿度を保つ必要があります。

この抱卵は主にメスが行い、メスがせっせと卵のお世話をしている時、オスは巣の近くでメスと卵を見守ります。

ツバメにはカラスや猫などと敵が多いので、周辺に危険がないか目を光らせているのですね。

抱卵は基本的にメスの仕事ではありますが、メスが水を飲みに行ったり、餌をとりに行ったりと巣をあける時は、卵を冷やさないようにオスが抱卵を行います。

イクメンです。

こうして、夫婦で協力して卵を温め続けていると、20日程で孵化しヒナが誕生するのです。

その後の子育ても、また夫婦で手を取り合い、ヒナを育てあげていきます。

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まとめ

ツバメのオスは、巣の外で敵を警戒したり、餌を調達したりと働いているだけではなく、きちんと巣ではイクメンをしていて、ツバメのメスも、巣でヒナや卵のお世話をしているだけではなく、外で餌の調達などと働いていることが分かりました。こうして見てみると、ツバメは共働きの仲睦まじい夫婦で、よりいっそうツバメを見守る目が温かくなりそうです。

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