ツバメは巣作り後産卵するようですが、一向にヒナが孵る様子が見えません。
産卵しても卵が孵化しないのはなぜなのでしょうか。卵が孵化する秘密について調べてみました。
孵化しない卵
ツバメが店や家の軒下に巣を作ったとき、産卵しているようだけどなかなかヒナが見えないことがあります。
卵が孵化しない理由は次のことが考えられます。
まず、孵化時期を揃えるためです。
1日1個ずつ卵を産むツバメはヒナの巣立ちを揃えるためにも親鳥があえて抱卵せず孵化させないようにしている可能性があります。
産卵した順に卵を温めてしまうと散乱した順番にヒナが生まれてしまいます。
育雛時には多くの餌が必要になりますが、孵化していない卵があると抱卵していて餌を捕りに行くことができません。
そうなっては子育てが大変です。
次に孵化しない理由は無精卵の可能性です。
無精卵というのは受精せずに生まれてきた卵のことを言います。
この卵は孵化することがないので親鳥もいつまでも孵化しないことに気づき途中で抱卵をやめます。
最後に考えられるのは親鳥の抱卵が下手な可能性です。
初めて巣を作って産卵するツバメはまだ抱卵に慣れていないので卵を孵化させられないことがあります。
卵の不可にはいくつかの条件が必要になります。
卵が孵化する条件
ツバメの卵が孵化するためには適切な温度や湿度、転卵が必要です。
転卵とは卵全体がまんべんなく温まって組織の発達が均等になるようにまた卵の中で癒着が起こらないようにコロコロと卵を転がすことを言います。
親鳥は定期的に転卵をしているのです。
ツバメは一斉抱卵で孵化する時期を揃えていますが、それでも同時にすべての卵が孵ることはありません。
卵が孵ってヒナが生まれるとある程度巣内の温度が高温で保たれるようになります。
そうするとベテランの親鳥は巣から離れ抱卵せず様子を見ていることがあります。
しかし、初めて産卵するツバメは抱卵が不慣れで卵が上手く温められず孵化しなかったり、抱いていても飽きてしまったりすることがありようです。
まとめ
鳥は卵を抱いて温めることで孵化させます。これは鳥なら当然できると思いますが、ベテランの親鳥と新米親鳥とでは抱卵に差があり、ちゃんと孵化させることができないこともあるようです。卵を孵化させるためにはただ座って温めていればいいわけではなくコロコロと転がしてあげる必要があります。親鳥は子供のために色々なお世話をしているんですね。
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