ツバメが巣作り後卵を産んでいるようですが、温めていないようです。ツバメの卵は温めなくても大丈夫なのかツバメの抱卵について調べてみました。
ツバメ巣作りから産卵
ツバメは春先になると産卵と子育てのために日本へ訪れます。
地域によって差はありますが、平均的に4~7月の間にやってきて巣を作ります。
ツバメは人の出入りの多い場所を好んで巣を作ります。巣は軒先などにドロとワラに唾液を合わせ固めたもので作ります。
ツバメの種類によって形は違いますが大半がコンクリートやレンガのようにザラザラした壁、木の壁、プラスチックや金属のようなスベスベした壁などに接して作られます。
巣が完成すると1日に1個ずつ産み、1度の産卵で3~6個ほどの卵を産みます。
ツバメの抱卵方法
鳥の抱卵方法は大きく分けると、産卵後1個目からすぐに温めはじめる順次抱卵と、卵の数が揃ってから温めはじめる一斉抱卵の2つがあります。
ツバメはこのうちの一斉抱卵のタイプにあたります。
これはヒナの孵化する時期を揃えるために産卵後意図的に温めないで放置して一斉に温めるのです。
生まれた順に卵を温めると孵化の時期がズレ、ヒナの成長にもズレが生じてしまうので育雛に支障が出てしまいます。
ヒナの成長にズレが生じると巣立ちにも影響し渡りにも支障が出てしまいます。
渡り鳥であるツバメにとっては死活問題となります。
鳥の抱卵はメスが行うのが一般的ですが、ツバメの場合はオスとメスが交代で行います。
そして13~17日程度の抱卵期間を経てヒナが生まれます。
生まれたてのヒナには毛が生えておらず体温が下がりやすいので毛がある程度生えるまで温め続けます。
ツバメの子育てと巣立ち
ツバメは卵からヒナが生まれて巣を離れるまでの期間は大体20日程度です。
ただ、巣立ちをしてもしばらくはヒナは親鳥から餌をもらいます。
ヒナは電線などに止まり親鳥が餌を捕る様子を見て餌の捕り方を学びます。
ヒナが自力で餌を捕れるようになるまでは2週間ほどかかり、自力で餌を捕れるようになると実質的な自立となるのでここで完全に巣立ちとなります。
まとめ
ツバメは巣を作ってから卵を温めはじめるまで期間があきます。そのため、卵を放置しているように見えますが、一斉に抱卵するために卵の数が揃うまで置いてあるだけです。一斉に抱卵するのは孵化の時期やヒナの成長を揃えるためです。卵からヒナが生まれて実質的な巣立ちが完了するまでは大体1ヶ月くらいかかります。
一見すると抱卵放棄しているように見える行動の裏にはヒナの孵化や成長を揃えて一斉に越冬地に向けて渡っていくという秘密があったんですね。
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